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建築物では、土台や床組材、畳などに被害を及ぼす場合が多くなっています。 |
比較的小集団で活動するヤマトシロアリの特徴とも言えるもので、一般的は被害は小さいものです。 |
しかし、コロニーが統合することによって大きくなった場合、柱、間柱、筋違などを食害しながら、天井の小屋組材にまで被害を及ぼすことがあります。 |
ヤマトシロアリは一般的に湿気の高い場所を好み、水を運ぶことができないとされています。 |
しかし、ヤマトシロアリも水を運ぶとされているイエシロアリと同じ唾液腺と唾液嚢を有しています。 |
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水を運ぶ方法として、これら唾液腺と唾液嚢が適切なのかどうか不明ですが、実際にヤマトシロアリが構築中の蟻道の先端は濡れていることが多くなっています。 |
この現象から見ても、ヤマトシロアリにも水を運ぶ能力はあると考えています。 |
シロアリは湿気の高い木を好むとされていますが、研究機関での試験結果では、中程度の含水率の木材を好み、高い含水率の木材は気乾状態の木材よりも好まれない傾向が観察されています。 |
ヤマトシロアリは乾燥に弱いことは事実ですが、乾燥状態であればシロアリは侵入しないというのは、事実に反しているので注意が必要です。 |
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ヤマトシロアリは、健全な庭では普通に見ることのでき、土の中でも木の中でも生息できる昆虫です。 |
シロアリは表皮に硬い甲羅を有するのではなく、薄い皮膚で覆われているため、体表面から水分が蒸発しやすい状態にあります。
そのため、ある程度の湿度のある環境が必要です。 |
土の中では、土の中の水分を利用して生活していますが、木の中では乾燥から身を守るため、泥被や泥線と呼ばれる覆土で木の隙間を覆いこみ、乾燥から身を守ると同時に外敵から身を守ります。 |
これら泥被や泥線は、比較的密封性が低く簡単に壊すことができます。
このことから、活動するための簡単な覆いであるという見方ができます。 |
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このような覆土の中でも、密封度が高く、比較的硬いものもあり、これらは蟻土や蟻道と呼ばれています。 |
これら蟻土や蟻道の多くは、内部に内皮構造があり、内皮は樹脂のように滑らかで、湿気を外へ逃さないような構造になっています。 |
泥被や泥線に比べて硬く、概ね生活域を覆うものであることから、そのシロアリのコロニーの大きさや活性などを知ることができます。 |
シロアリはこのように湿気を上手くコントロールできるため、床下を乾燥させれば大丈夫という訳ではありません。 |
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床下換気扇や床下調湿材などの床下湿気関連グッズは、あくまで床下の湿気コントロールに対するものであり、上手く活用すれば腐れやカビに対して有効です。
しかし、抜本的なシロアリ対策にならないので注意しましょう。 |