シロアリ駆除 Contents |
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その他害虫 Contents |
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シロアリの生活史 |
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シロアリは多数の個体によって集団(コロニー)を形成していますが、各々の個体が各々の役割担いながら高度な社会生活を営んでいます。
この各々の個体を、階級(カースト)といいます。 |
シロアリは集団生活を行い、親が子を育て、成長しても共同生活を行うことで大きな集団となっていきます。
シロアリを生態学的にみると『真社会性』と言われる状態で、下記の3つの特徴を有しています。
(1) 同じ種類の複数個体が協同して子供を育てています。
(2) 生殖を行う個体と生殖を行わない個体がいます。
(3) 親世代と子世代が共存しています。 |
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ニンフが最後の脱皮を行うと羽アリとなり、多くは巣別れとして飛び立ちます。
阪神地区では一般的に4月20日前後から飛び始め、5月中〜下旬まで見られます。
例外として4月上旬に飛び始める場合や、秋に飛ぶ場合も報告されています。 |
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シロアリの集団のうち全てが羽アリになるのではなく、集団の一部だけが羽アリとなります。
そのため、羽アリが見られなくなっても、シロアリの集団は継続して生息しています。
シロアリは体が類白色ですが、羽アリは黒っぽいので注意が必要です。 |
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シロアリのコロニー(集団)のうち、羽アリになるのは僅かで、コロニーがあれば必ず羽アリが出るというものではありません。 |
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生息部から飛び出した羽アリは、やがて地上へ降り立ちます。 |
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一定以上はばたいた羽アリは、翅の付け根から翅が取れて落翅虫となります。 |
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落翅した場所では、大量の翅が観察されますが、落翅虫は光を嫌うため隙間に入り込むため、落翅虫を目にする機会はタイミング次第です。 |
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落翅虫は、クロアリと区別がつきにくいため注意が必要です。 |
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雄と雌がカップルとなって営巣(巣づくり)すると、新しいシロアリの集団(コロニー)ができます。 |
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最近の研究では、雌単独や雌同士のペアでも営巣できることがわかってきました。 |
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シロアリの集団の中のほとんどを占めており、見た目にも白っぽいことからシロアリと言えば職蟻をイメージされる方が多いようです。 |
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巣や蟻道の構築、餌の採取、卵の世話、生殖虫や幼虫、兵蟻などへの給餌を行っています。
シロアリは不完全変態(さなぎの時期がなく、幼虫が脱皮をくり返して成長し、そのまま成虫となるもの)なので、卵からかえるとすでに職蟻の形をしています。
生まれてすぐは巣の近くで生息し、ほかの職蟻から栄養補給を受けて育ちます。 |
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職蟻とは多齢幼虫と終齢幼虫を含めた総称であり、この幼虫の形態で一生を終わるものがほとんどです。 |
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集団を防衛するためのシロアリです。
大顎(おおあご)が大きく発達しており、外敵に噛み付いたりして集団を守ります。
大顎に特徴があるため、シロアリの種類を判別するための重要な要素となっています。 |
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卵からかえっていきなり兵蟻の形になるのではなく、職蟻と同じ形をした幼虫から兵蟻へと成長します。 |
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大きな顎が邪魔になり、自分で餌をとることはできないので、職蟻から餌をもらって生活しています。 |
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羽アリの前の段階の階級です。 |
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職蟻のお腹の部分が大きく発達しており、翅芽や翅鞘と呼ばれる翅を収めるいれものを持っています。 |
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また、職蟻にはない眼(複眼)を持っています。 |
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右記写真では眼が十分発達していないことから、若ニンフの状態と推察されます。 |
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羽アリが群飛したのち羽を落とした落翅虫がカップルになり、営巣することで生殖虫となります。
雄が王、雌が女王となって営巣し、やがて産卵します。 |
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創始のカップルには職蟻がいませんので、当初は王と女王が卵や幼虫の世話から、巣の構築まで全てを行います。 |
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生殖虫に生殖能力がなくなったり、なんらかの要因で生殖できなくなった場合、集団(コロニー)の中から生殖を継承する生殖虫(副王・副女王)が出てきて、コロニーを維持します。
成熟したコロニーでは副女王が産卵し、コロニーの規模が大きくなるケースもあると考えられています。 |
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